「2021年度当初人事に関する要求書」を提出しました。

 埼教組は9月13日(月)、県教育委員会に対し、「2021年度当初人事に関する要求書」を提出しました。
 

  現行の人事異動方針となってしばらく経ちますが、地方教育委員会や校長の無理解で、意向に沿わない異動や退職を迫られるケースが後をたちません。昨年度は特に管理職によるハラスメントが相次ぎ、ハラスメントを繰り返す管理職に対しては、「懲戒処分の基準」の一部改正(2020年7月)にもとづき、県教委の厳正な処分や配置換えを求めたところです。
 学校で学ぶ子どもたちと教育をめぐる状況は複雑で深刻です。コロナ禍で格差と貧困がいっそう進行し、保護者による児童虐待・ネグレクト、その影響を受けた子どもたちの非行や問題行動、いじめ、登校拒否・不登校などの問題により、教職員は身を削りながらもあきらめずに教育活動を続けています。学校の困難な状況から新採用教職員や再任用教職員の1年未満の退職が高い割合です。病気休職者も依然として高い水準であり、教職員のいのちと健康、働き方が脅かされている事態もかわりがありません。そのような状況に「1年単位の変形労働時間制」を入る余地は全くありません。
 教職員は常に子どもたちと向き合い、最善の教育を行おうと努力を続けています。「地域に根ざした教育」を大切にし、教職員が情熱をもち、使命感に燃え、安心して教育活動に専念するためには、本人の「希望と納得」にもとづく公正・明朗・民主的な人事が行われることはきわめて重要です。そのためには、県下教職員を結集している当組合と交渉し誠意をもって話し合うことが不可欠の要件と考えます。従来の例からも、問題を起こした人事の多くは、組合との話し合いが行われなかったか、十分でなかったときに生じています。
 人事やハラスメントでお困りの方は、お気軽に埼教組までご相談ください。