県学力・学習状況調査のCBT化について、質問と要請を行いました。

 埼玉県教委(義務教育指導課)は、4月13日にHP上に埼玉県学力・学習状況調査のCBT化に向けた「CBT導入推進事業」業務委託にかかわる内容の資料を掲載しました。

現在、学校現場はコロナ禍で前倒しとなったGIGAスクール構想によるタブレット端末が整備されただけの状態で混乱しています。教職員に対しては、昨年度末からICT研修が進められているとともに、タブレット端末を活用することを強いる指導が押し進んでいます。

 私たち埼教組はICTの効果的な活用については否定する立場ではありません。子どもたちの発達段階や実態を踏まえ、教職員が必要に応じて自らが活用することは必要なことです。しかし、現在のGIGAスクール構想によるタブレット端末の活用は、これを使うことが目的化しており、そこに子どもたちの実態や、発達段階、健康への問題などは置き去りにされている状況です。このような本末転倒な活用に対して反対の声を上げています。

 そうした中、埼玉県教委は県学調のCBT化を計画している内容をHP上に示しました。まさに教育の市場化、端末を使うことが目的化しているといわざるを得ません。

私たち埼教組はすぐさま県教委に「埼玉県学力・学習状況調査のCBT化に関する質問と要請」を提出しました。

4月26日に要請書にもとづき、義務教育指導課と今年度新たに新設されたICT推進課と話し合いを行います。